スパの効果

私たちが疲れた時に、お風呂に浸かると体の緊張が解れてそれだけでも疲れが取れることがあります。このようにお湯に浸かるという行為は、体の疲れを癒す効果がありますし、心の状態を整える効果もあります。温泉につかると、その泉質のおかげで得られる効果もたくさんあります。頭痛や肩こりが緩和したり、肌の調子が整ったり、神経痛が緩和したりということもあります。そして、温かいお湯につかるだけで筋肉がほぐれて血行が良くなるというマッサージ効果もあります。

それ以外にも自律神経のバランスを整える効果があり、これは現代人にとてもうれしい効果です。私たちの生活の中で自律神経は交感神経と副交感神経とを切り替えています。忙しかったりパソコンやスマホに目を向ける場面が多いと交感神経が優位になりすぎて緊張状態が続いてしまいます。そこで、ぬるめのお湯に浸かるとリラックス効果が得られて副交感神経の働きが良くなりホルモンバランスが整います。そうすることでしっかり疲れが取れたり熟睡できるようになります。

スパに行き、お湯に浸かるだけでも心身の疲れが取れて体調が整うのですが、併設されているエステやマッサージを受けることでさらに心身のリラックス効果とマイナートラブルの改善効果があります。

スパ・ムーブメント

スパという言葉の定義はとても曖昧です。これは、スパがどのような施設かということを考える際に、日本にははっきりとした定義がありません。そのため、外国でのスパという言葉の定義や用いられ方を参考にすることが必要です。その中でもアメリカで用いられるスパ・ムーブメントという言葉はスパの定義で最も大切なものの一つと言えます。

スパ・ムーブメントというのはアメリカで国際スパ協会(ISPA)が設立されたことで1991年からアメリカで用いられるようになった考え方です。もともと、スパ文化というのはヨーロッパのものです。そのヨーロッパのスパの概念が18世紀末から19世紀にかけてアメリカに渡ってきて、アメリカで派生し始めていた新興医学の考えと合致してスパ・ムーブメントが起こります。

日本でも昔から湯治という言葉があり、温泉に浸かることで体の治療や症状の緩和ができるとされていました。薬に頼らない、自然治癒力を発揮しやすい環境をつくるという考え方が広まることで人々の価値観やライフスタイルも変わっていきました。そのような流れで温泉に浸かって治療をしたり、体を休めてコンディションを整えたりする施設を作ろうということでスパが誕生するのです。

美容効果とスパ

最近、美容ブームや健康ブームの影響で女性だけでなく男性も美しくあろうという努力をしたり、日々の体のメンテナンスを意識する人が増えています。高齢化社会になり、老後に元気な高齢者が増えて老後の余生も長くなっています。そのために、余生を楽しもうと見た目の若さだけでなく、体の内側についてもいつまでも健康にいようと努力する人が多くなっています。美容ブームや健康ブームの影響で女性だけでなく男性がエステに行くことも出ていますし自宅で美容ケアや体のメンテナンスの運動をしている人も多くいます。

このような流れの中で注目されているものの一つにスパがあります。世間でスパという言葉を耳にすることも増えましたが、その定義やどのような効果を期待していくものなのかきちんと理解していない人も多いものです。イメージとして、高級リゾート地やホテルに設置されている豪華な温浴施設でゆっくり過ごしたりエステの施術を受けるようなことを想像されがちです。確かに、そのような施設に対してスパということがありますが、それ以外にもスパと呼ばれる施設はありますし、施設で得られる効果も幾つかあります。せっかく行くならば自分の体調や不調を感じている部分に効果のあるものを受けたいものです。そこで、ここではどのような施設のことをスパというのか、そしてスパで得られる効果にはどのようなものがあるのか、スパの効果と関係するスパ・ムーブメントという言葉についても紹介していきます。